国民の休日として梅雨の日が欲しい、5日間くらい。

一昨日の「紅の豚」は面白かったなぁ。

ジーナが「私 いま賭けをしてるから。私がこの庭にいる時、その人が訪ねてきたら今度こそ愛そうって賭けしてるの。でも そのバカ夜のお店にしか来ないわ。日差しの中へはちっとも出てこない。」
なんて言っていましたが、どうやらジーナは賭けに勝ったようで。
いい話ですね。


ブラックジャックによろしく(1) (モーニング KC)

ブラックジャックによろしく(1) (モーニング KC)



さて、最近ブラックジャックによろしくを読みました。
一応「新」の7巻まで読んだんですが、一番好きな話を挙げるとすると移植編ですね。


にしても、医者漫画なだけあって生死をテーマにしているからすごく勉強になりましたね。
これはよく言われていることですが、日本のような平和な社会に住んでいる人は、
死に触れる機会が少なく、「生死」についてあんまり深く考えてないもので、
それは、僕のようなゆとりにも当然あてはまることであり、
色々と考えさせられました。


んで、この漫画の話を少し紹介させていただきますと、
主人公は、昔のゲームやアニメにありがちな実直な性格で、
「一人を犠牲にすることで百人の命が助かるのならそのほうがいいに決まっている」
と考える大学病院の教授らに対し、
「僕はそれでも目の前の一人を救いたい」と言い続ける人間です。
そして、教授らは、主人公の「他人に何かをしてあげたいと考え親切にするふるまい」を、
「目の前のせまい範囲にいるかわいそうな人を助けているだけで、それは自分が満足するためにやっているに過ぎない」
「自分と患者の区別が出来ていない」
と一蹴します。
ですが、主人公は何度もこう言われ続けながらもそのスタンスを曲げず、
移植編では「善意は欲」と言って自分の不徳を認めつつも、目の前の患者を救おうとするんですよね。
そして、そうやって酷評される主人公の行為が結果的にいい変化を生むというのがこの漫画です。


僕は医者の世界をまったくしらないので、適当な評価にはなりますが、
この漫画は、医療界の黒い現実的な部分(金、権力)というのを詳しく説明しながら、
それに立ち向かう主人公の姿を描き、
最終的に「いい話だなー」に繋がる、という構造で話が進むので、
現実世界にかなり近い綺麗な医者漫画といった感じになってると思います。


教授陣の「100を救うために1を切る」という論理は、
合理的な考えに憧れを持つ僕としてはすごく納得行く考えでしたが、
やはり、この漫画の主人公のような考えに感動するのも事実です。


ところで、これを読んでいたら、ブラックジャックの師、本間先生の
「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいと思わんかね。」
というセリフを思い出したんですが、医者ってほんと大変ですね。
大金をかけて難しい勉強をしてやっとの思いで医者になって、
その上1日何十時間も働かないといけないのに、
その行為が「おこがましいのではないか」なんて疑問が生じるとか、鬼畜すぎる。




んーあとはやっぱり健康が大事だなと思った1日でした。
早死にしたくない。